議会報告

2018年9月定例市議会 竹内茂議員

長野市交流センターの設置及び管理に関する条例に対する反対討論

◆竹内茂議員
 議案第94号長野市交流センターの設置及び管理に関する条例に対する委員長報告に反対の立場から討論を行います。
 長野市では、来年4月から、柳原、小田切、長沼、篠ノ井の4か所の市立公民館をモデル施設として、公民館の利用上の制約を緩和し、名称も長野市交流センターにするとのことであります。そして、4か所の状況を見ながら、今後の公民館の在り方を検証していくとのことであります。これでは、コミュニティセンターの名称では分かりにくいとの意見に応えただけのことであります。
 私は、公民館を社会教育法から外し、地方自治法に基づく施設へ変更することに反対します。
 満豪開拓平和記念館で全国から注目されている南信の阿智村は、社会教育の村として有名です。この村では、住民一人一人が人生の質を高めるために地域づくりに取り組んでいます。その源となっているのが地域にしっかり根づいた公民館活動であります。この公民館活動での学びを通じ、地域づくりを進めています。
 長野市では地域要望に応え、より幅広い住民サービスを実現するため、公民館の市民交流センター化が必要、今までの生涯学習、社会教育の場はいささかも揺るぎなく、それに加えて、市民サービスを向上させるためのもの、また地域からの物販の要望にも応えられる、などと説明していますが、交流センター化は社会教育法から地方自治法に基づく施設へと変更されてしまいます。
 今、公民館は社会教育法の下で、生涯学習施設として大きな役割を担っています。社会教育法の下での自立した公民館運営で、更なる生涯学習の場の確保こそ必要と考えます。
 実際、今でさえ公民館は使用予約がとれにくいときもしばしばあります。市民交流センターは営利事業を優先する方向であり、目先のことにとらわれ過ぎて、社会教育法から外してしまうことには大変心配です。結局は生涯学習の場が奪われる心配は払拭できません。生涯学習施設としての市立公民館の課題、今何よりも優先して取り組むべきは、老朽化対策、バリアフリー対策やトイレ改修などでありますが、放置されたままです。市民誰もが使いやすく、誇りの持てる公民館にしようではありませんか。
 ここ長野市は、戦後から公民館活動が大変盛んに行われている地と理解しています。その将来は全国の注目を集めています。長野市には社会教育法の下で、生涯学習施設として、更に大きな役割を担っていける公民館として位置づけるよう要望し、長野市交流センターの設置及び管理に関する条例に反対を表明し、討論とします。

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