2016年12月定例市議会 佐藤くみ子議員
議案第143号長野市学校給食センター等設置条例の一部を改正する条例について、委員長報告に対して反対の立場から討論
◆佐藤久美子議員
12番、日本共産党長野市会議員団、佐藤久美子です。
議案第143号長野市学校給食センター等設置条例の一部を改正する条例について、委員長報告に対して反対の立場から討論をいたします。
この条例は、長野市第四学校給食センターを設置すること、また、それに伴い、豊野学校給食センターを廃止することに伴い改正するものであります。
豊野学校給食センターは、昭和40年4月1日に開設され、平成3年の改築を経て、現在も小学校2校、中学校1校、合わせて867食の給食を提供しています。豊野地域の食材をできるだけ活用し、野菜、精肉なども地域商店から買い入れ、地域全体で子供たちの食を育て、見守ってきたセンターであります。私自身も当時の豊野町議の立場から、給食センター運営委員会に所属し、PTA代表や給食担当の教職員の先生方、また地域の医療機関から医師の代表も加わっての運営委員会で、毎回その日の給食の試食を行い、より良いセンター運営に議論を交わしてきました。
その当時、教職員の先生方から、豊野センターの給食が煮込んだ野菜でも角が取れていないなど、大変おいしいと評判だと意見が出され、うれしく自慢に思ったものであります。
改めて言うまでもなく、食は命の基であります。新たに柳原村山に建設された第四給食センターは、すばらしい最新の調理機器で、アレルギー除去食も徹底されるとお聞きしています。
しかし、建設費43億円、そして1万2,000食を超える大規模な学校給食センターは賛成できません。市民は食の安全性や栄養バランスの確保、食育の推進などを求めています。災害リスクの回避の面からも、各小・中学校が避難場所に指定されていることからも、学校内の給食、自校給食が必要だと考えるものであります。
大規模なセンター給食を見直し、そして、この地域で守り育てた豊野のセンターを廃止する条例には賛成できず、反対討論といたします。