2013年3月定例市議会 野々村ひろみ議員
まちづくり対策特別委員会の中間報告
◆野々村博美
私から、まちづくり対策特別委員会の中間報告をいたします。
本委員会は、中心市街地の活性化及び均衡あるまちづくりについて調査研究するため、昨年九月に設置されま
した。委員会における調査の進め方としては、まずは中心市街地の活性化について調査研究し、その後、全市的
な視点により、中心市街地と中山間地域のバランスある発展について調査研究することとしております。
今まで開催した五回の委員会では、長野駅善光寺口駅前広場整備事業や中央通り歩行者優先道路化事業、そし
て権堂のまちづくりやセントラルスクゥエアなど、平成二十七年に予定されている新幹線の金沢延伸と善光寺御
開帳を見据え、大きく変わろうとしている中心市街地の動きを主に調査してまいりました。
本委員会は、できる限り現場に出向き、その状況を調査確認し、併せて地元住民との意見交換会を積極的に行
っていくことを基本姿勢としております。
そこで、まず初めに、今まで二回行った地元住民との意見交換会について申し上げます。
一回目の意見交換会は、昨年十一月に権堂まちづくり協議会と行いました。
権堂まちづくり協議会は、平成二十三年十月に設立され、権堂地区再生計画の具現化を目指して、各部会が積
極的に事業に取り組んでおります。
意見交換会では、各部会が取り組んでいる事業など説明いただきましたが、十月・権堂・昭和まちと銘打った
イベント時には、歩行者通行量が増加したが、店の売上げにはつながらなかったという成果や課題についても報
告がありました。
現在、ごんバルや権堂B1地区市街地再開事業などの取組が進められておりますが、地区全体の再生に向けて
は、A地区、C地区で計画されている交流市場などの事業を具現化していく必要があります。
権堂の再生には、まだまだ時間が掛かると思われますが、協議会メンバーの熱意とやる気があれば、再生は可
能であると考えます。これからも、一歩一歩着実に取り組むよう協議会の活動に大いに期待するものであります
。
二回目の意見交換会は、先月、長野駅善光寺口利活用ネットワークと行いました。
長野駅善光寺口利活用ネットワークは、新たに生まれ変わる長野駅前広場の利活用について、市民が中心とな
り企画立案し、そして実践するため、昨年八月に設立されました。
長野駅善光寺口利活用ネットワークでは、イベント時などにおける駅前広場と大びさし・列柱の利活用方針を
昨年十月にまとめ、今後は、装飾デザインなどを具体化させていきたいとのことでありました。
駅前広場と大びさし・列柱の利活用において、四季を通じて長野らしさを表現し、また来たいと思ってもらえ
る仕掛けづくりが実現するよう、これからの利活用ネットワークの活動に注目してまいりたいと思います。
二回行った意見交換会では、地元住民の熱意がひしひしと伝わってまいりました。地域において頑張っている
地元住民との意見交換会は、大変意義がありますので、今後とも積極的に実施してまいりたいと考えております
。
次に、一月に行った行政視察について申し上げます。
委員会では、まちづくりの先進都市である高知市、姫路市及び長浜市を視察してまいりましたが、中でも、高
知市には参考になる取組が二つありました。
一つ目は、まちなかで所を変えて週五日、にぎやかに開催されている街路市であります。そこでは、中山間地
域の農産物がたくさん販売されており、中心市街地と中山間地域の住民の交流の場にもなっております。また、
まちなかには街路市のため四百台以上の駐車場があり、利便性も確保されておりました。
二つ目は、まちなかに設置された県内市町村の特産品が一堂にそろうアンテナショップであり、中心市街地の
活性化と地産地消を上手に融合させていました。
これらの取組は、中心市街地と中山間地域をつなぐという点で、有意義な取組であると感じた次第であります
。本市においても、まちなかで産直市など行われておりますが、更に発展させた常設的な市について検討すると
ともに、市内の特産品をそろえたアンテナショップについても検討するよう要望するものであります。
現在、長野駅善光寺口駅前広場整備事業を初めとして、中心市街地で幾つもの大規模事業が行われております
。本市は、善光寺の門前町として発展してきたこともあり、まちの顔となる中心市街地の活性化は必要なことで
あります。一方で、長野市が持続して発展していくためには、中山間地域など含めた周辺地域も元気になること
が必要であります。
今後、委員会では中心市街地と中山間地域のバランスある発展について調査研究してまいりますが、併せて周
辺地域の住民との意見交換会も行いたいと考えております。
終わりになりますが、全ての市民が長野市に住んで良かったと思えるまちづくりをこれからも行っていくよう
強く要望して、本委員会の中間報告を終わります。