議会報告

2012年9月定例市議会 原田誠之議員

長野県短期大学の四年制化について

■産業振興対策特別委員会委員長・原田誠之
 三十九番原田誠之でございます。
 私から、本委員会において、重点的に調査研究を進めてまいりました四年制大学の誘致についてのうち、長野県短期大学の四年制化について報告をいたします。
 長野県が設置いたしました県立大学設立準備委員会では、新たな公立四年制大学の設置に向け、県民等の意見聴取を行った後、十一月に基本構想案を提示し、年内に基本構想を策定するというスケジュールに沿って、鋭意検討されているところであります。
 本委員会も県のスケジュールに合わせ、これまでの調査論議の中で一定の結論を見た大学像が当基本構想案に反映されるよう、六月定例会において、長野県短期大学の四年制化に関する意見書を委員会総意の下で成案とし、本会議において全議員の賛同を得て、長野県知事宛に提出したところであります。
 なお、本意見書については、八月六日に開催されました第三回県立大学設立準備委員会において、新県立大学基本構想への各種団体等からの要望状況についての資料として、他団体からの要望等と合わせて配布されております。
 この九月十九日に開催された第四回県立大学設立準備委員会において、基本構想素案が示されました。
 基本構想素案においては、本市議会が提出いたしました意見書から幾つか反映されておりますので、その内容について申し上げます。
 初めに、場所についてでありますが、現在の長野県短期大学所在地を基本に検討するとされました。このことは、我々も既存施設の有効活用としていたことから、その内容に沿った形となっております。

 次に、学部学科についてでありますが、素案に示されている総合マネジメント学部、総合マネジメント学科のビジネス課程及び公共経営課程の中で、我々が望んでおります地域政策の観点から地域が抱える課題解決のための企画立案ができる人材を育成することが期待できることから、この部分についても内容に沿った形となっております。
 次に、学生の定員についてでありますが、現在の規模と同規模の二百四十名ということから、県の財政状況を踏まえた現実的な規模であると考えております。
 このように、現在の素案の段階においては、本市議会の望む姿に近い形であると考えております。
 基本構想策定までには、県議会や設立準備委員会において、様々な議論が展開されることとなりますが、本市議会の意見書の内容が生かされるよう期待しているところです。
 最後に、現在、長野県において、基本構想の策定を進めているところでありますが、今後、入学定員、管理運営体制、施設等の整備など、順次具体化されてまいります。各段階において、本市として積極的かつ最大限の協力、支援が必要と考えます。
 具体的には、市内での新たな敷地の確保や提供、長野市大学整備基金の活用などによる出資や寄附などの資金的な協力、また入学支援、学生生活支援など、学生に対しての支援などが想定されます。これらについては、今後、所管の常任委員会で引き続き検討いただきたいと考えております。
 いずれにいたしましても、四年制大学は、将来長きにわたって本市に人材を生み出す宝とも言えるものであります。設置に際しましては、長野県に対して積極的かつ最大限協力、支援するよう強く要望いたしまして報告を終わります。

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