2011年1月臨時市議会 あべ孝二議員の質問
長野市民会館等条例の一部を改正する条例について
◆阿部孝二
議案第3号について二つ質問したいと思いますので、よろしくお願いします。
一つは、本日の臨時議会でなぜ長野市民会館等条例の一部を改正する条例案を提案しなければならないのか、理由を質問します。
その中で、今日の市長さんの発言にもありましたように12月議会に出したかったと言われました。もう一つは、議案説明の中で3月議会では条例の一部改正の審議と廃止に伴う解体等の予算との審議が重なり、十分審議ができないと言われました。3点目については、仮に3月議会に解体の予算を出して可決されたとしても、実際には幾ら早くても23年度の後期、若しくは24年度の可能性もあるのではないか。調査をし、業者選定をし、市民会館の一部を残す問題等も考えれば、なぜこの臨時議会に提案しなければならないのか。この問題についてお答えいただきたい。
二つ目には、市民合意が得られて長野市民会館等条例の一部を改正する条例が提案されているのかという質問であります。
一つは、佐久市の総合文化会館については1980年代後半に文化団体などが要望を受け、市が建設に向けた検討を始め、団体や個人から寄附で建設基金が設置され、2005年の合併を機に用地取得や設計などが進められました。そして、昨年の住民投票で71%の反対で建設中止になりました。住民の意見は、いろいろな形の提案の中でそれぞれ意見が変化してくる、これが市民の考えではないか。だから、事業計画を進める段階で一つ一つ市民の意見を十分聴くということが求められているのではないか。県民主権をすすめる会が県民世論調査を行いました。「事業変更に伴う市民への説明は大いに必要」と「必要」を合わせると
それから、昨日、建設検討委員会で出された資料に、設置基本計画に市民が誇りに思える施設、文化施設として魅力的な建設、空間を実現し、市民が日常的に利用できる文化芸術振興の拠点として市民に親しまれる、誇りに思える施設にするということがうたってあります。県民主権をすすめる会の世論調査の結果、「市の方針どおり」というのはすべての項目において50%以下であります。50%を超える市民が反対をしています。昨日の建設検討委員会の委員の方からも、もっと時間をかけるべきとの意見もありました。市民の合意がどうやって得られているのか質問をします。
◎市長(鷲澤正一君)
御質問にお答えをいたします。
基本的に、なぜ臨時議会に出したかということにつきましては、私も繰り返し申し上げていることでございますが、基本的には私はこれらのことについて、当然のことながら廃止ということに決定をされて、そのことで新しい市民会館を造るに当たっての予算を十分審議をしていただいて、そして実際、その議決をいただいた上でスタートをするということが本来だろうというふうに思っています。
ですから、私が12月の議会で本来は出したかったということを申し上げたことは、そういう意味合いで言えば、3月の議会では当然新しい市民会館に関する諸予算を提出することになるわけでございますから、当然のことながらその前の議会でお話をさせていただくということが本来であろうというふうには思いました。しかしながら、残念ながらそういう形に実はならなかった。それは場所すら決まらなかったというそういう問題が実はございました。そこで、残念ながらそのときに出せなかったわけでございますが、たまたま今回、臨時議会をお願いをするという、これは国の予算の関係もございまして、そういう機会ができましたので、私としてはそのことについてきちんとすべきであるというふうに考えまして、この臨時議会にお願いをしたと、こういうことでございます。
後の問題については、総務部長の方からお答えをいたします。
◎総務部長(鈴木栄一君)
市民合意あるいは市民意見を十分にお聴きしたかというところでありますが、これにつきましては、私ども市民会館の建設あるいは庁舎の建て替え等につきまして、市民の意見あるいは建設検討委員会、市民ワークショップ、議会等の意見を総合的に判断して建て替えるということに決定をさせていただきました。
そういった意味では、私ども平成20年からそれぞれ方針につきまして市民の意見をお聴きをしております。21年度におきましても400名を超える皆さん、また22年度におきましても同じく450名の皆さんから、それぞれ御意見をお聴きし、市民の皆さんの意見というものは十分取り入れながら、また御意見を伺いながら建設に向けて進んできたものであります。
以上であります。
◆阿部孝二
市長さんから答弁いただいたわけですが、本来ならということで、先ほどの12月議会ということで、それは場所等の問題があってということなんですが、12月議会でなければ十分な審議ができないのかどうかという点では疑問がありますので、3月議会でも十分な審議は保障されていると思うんですが、なぜ臨時議会かということについての明確な答えが出ていないと思うのでよろしくお願いします。
もう一つは、鈴木総務部長のから出された20年から、400名、450名と例を挙げましたけれども、佐久市では住民投票までやって話が出ていると。議会では僅か1月12日の説明で、市民には基本的には説明がされていないわけですよね。市民に説明されていないで市民の合意がどうやって得られるのか、その辺のところをお願いしたいと思います。
◎総務部長(鈴木栄一君)
3月議会でなければどうしても駄目なのかということでありますが、3月議会では、私ども、今予定をしておりますが、解体の経費あるいは基本設計の経費といったものも予算審議をいただくわけであります。そこで、この市民会館等の条例の改正につきましては、重要施設ということで特別議決が必要になります。条例の議決と予算の議決が異なった場合、非常に困りますので、そういった場合には予算案の差し替えといったことも出てまいります。そういった意味でも、事前にこの条例について御審議をいただいておくということが必要かというふうに考えております。
また、佐久市の関係につきましては、それぞれの自治体で考えていただくことでありますが、長野市とすれば住民投票等を行わないで、こういった問題については総合的に判断して、議会等の意見を十分尊重して決めるという方針でございましたので、よろしくお願いいたします。
以上でございます。