議会報告

2007年6月定例市議会  永井みえ子議員の一般質問

乳幼児医療費の無料化について

環境問題について

子供会や育成会への補助金について

おでかけパスポートについて

 26番日本共産党長野市議団永井みえ子です。
 今、国民の中に貧困、格差が広がり、親が自分の子どもを、子どもが自分の親を殺してしまう現実、そして環境の破壊ほか様々なことが突きつけられています。国会に目を向けると「消えた年金」「政治とカネ」松岡前農水相の自殺、六月からの増税、自衛隊の市民監視なども明らかになり、危機感を持つ国民も多いと思います。ついては地方政治も襟を正して市民の立場に立って今どんなことをしていかなくてはならないかを考えながら質問に入ります。

1.乳幼児医療費の無料化について伺います。

 長い間の運動が実って小学校入学前までは、所得制限なしに無料となり、大変お母さん方には喜ばれています。これを更に小学六年生から中学三年生までの義務教育の期間中まで広げて頂きますようにと言う要望です。少子化の時代でもありますし、リストラ、倒産、親の病気などで収入が減り、子どもが具合悪くなっても医者にかかれずにいると言う実態も耳にします。給食費が払えない家庭もあるという状況の中であればこそ、長野市としての考え方をお聞かせ下さい。県への応援も含めまして、是非検討をして頂きたいというお願いと窓口での無料化の方向をお願いを致します。是非県や国への働きかけもして頂きたいと望むものですが、お考えをお聞かせ下さい。

2.環境問題について

 次に環境問題について、日本には世界有数の豊かな森林があり、人々は昔から森を守り、森の恵みで生活を営んできました。貴重な生態の宝庫で、水質保全、水源確保にも重要な役割を担っている森林は、人間の生活文化の基盤でもありました。縄文期の照葉樹林の森は、人々に生きるための道具と食料をもたらし、弥生期以降の農耕の肥料や生活のため薪や木炭も里山の森が供給していました。
 戦争のため貴重な原始林が失われたり、住宅需要に応えての人工林が生まれ、現代社会では、便利さ、快適さを求める科学技術と経済成長最優先の価値観が広がり、わずか30年の間で食卓に上がる物、生活に使われる物から自然素材が少なくなってきています。簡単で安く、便利で使い捨てができるものとして化学物資や海外の原生林から選ばれた木材で作られた物があふれています。
 生活から自然が失われ、森林と人間とのつながりが実感されなくなった。分断された山は、林業不振と過疎化から放置され、荒廃し、その結果台風災害、水不足など自然の異変の一因にもなっていることは悲しい事実です。
 一方、行き過ぎた社会の反動からか、環境汚染、地球温暖化、資源の枯渇などが言われ、自然回帰、環境共生の発想が必要になっています。木材は二酸化炭素CO2を大量に吸収し、長期間ストックできる自然素材の優等生であり、しかも植林していれば再生可能な資源でもあります。京都議定書の二酸化炭素排出削減の多くが、森林経営による吸収量に期待されています。森から生まれた森林資源は、地球環境に優しいことが宮崎県でも認められています。
 そこで、中山間地を沢山かかえている長野市に於きましても長くかかる道のりではありますが、将来のことも考えまして、広い視野での政策として、都市部と山間部の連携で山の森林を守ることが考えられないものか?と言うことでの提案を行います。
 市街地には出来るだけ緑の木を植えて、水を上手に活かしての街づくりや、水を貯めての親水公園やなるべくコンクリートは使わずに、木や土や水を使っての街づくり。今命の問題でも考えさせられる事件が多く、児童を虐待するなど、本当に悲しいニュースに心が痛みます。小さい頃から競争社会で生きていかなくてはならない現代、せめて日々の生活の中で自然と触れ合い、そこから学び合う中で、子ども達も私たち大人も心豊かに成長していける気が致します。
 子ども達にコンクリートの負の遺産を残すのではなくて、緑いっぱいのふるさとを残して頂くようにお願いを致したいと思いますが、いかがでしょうか?市長のお考えをお聞かせ下さい。

3.次に子供会や育成会への補助金のことでお伺い致します。

 地元地域での会合の折りに、数人の役員の方から「長野市は子ども達を地域で育てていこうと言うことで頑張ろうとしている時に補助金をカットするということはおかしい。税金の使い方が違っていると思うのだが、議員さんはどうだい?」と聞かれ、この少子化の時代におかしいと思うことを伝えお話をお聞きすると、その役員の方は、地域で子ども達に野球を教えたり、伝統文化を教えている方々で仕事を持ちながら、自分休日や帰宅後の時間を使って活動している人たちでした。
 今長野市では、地域の変貌がどんどん進んでいます。農村地帯には、住宅団地の造成が次々と進められ、新しい住宅建設が相次ぎ、かつての地域集落は全く新しいものと変わりつつあります。新住宅地、旧農村部を通じて、女性が勤めにでるという生活形態がごく普通のこととなってきた現在は、地域の連帯感が勢い希薄となっており、加えて、新しい地域集落には、ごみ教育環境など多くの問題が山積みし、更に青少年健全育成など地域をあげて取り組む課題が多い中でのボランティア的活動は大変貴重なことであります。地域の子ども達に健全なスポーツや文化的なことを教えて下さって少しでも地域のために役立つならばと力を入れて下さっている方々に補助金をカットする方向ではなくて「宜しく頑張って下さい」と、応援をすることが役割ではないでしょうか?
 私の子ども達も、野球や地域の文化を大人の皆さんから教えて頂く中でいろいろな事を学び、成長をさせて頂きましたので、実感として有難く思っております。大人の皆さんから教えて頂いたことにより人との接し方や大人の人達との接し方も含めて自分より小さい子ども達への思いやりや、世の中にはいろいろな性格の人がいることも学んできました。今の時代的な背景からみても年齢の異なる人たちとの交流は大切なことです。絶対に補助金は止めるべきではありません。

 子供会の行事を市としては、どう考えているのでしょうか、考えをお聞かせ願います。
 朝陽地域でもこの17日に住民自治協議会が発足致します。役員のかたの中には地域にお金を出させるためにやっているのでは?とおしやる疑問の声が多く聞かれます。地域では朝陽方式として独自でやろうとしています。しっかり予算もつけて頂いて応援をして頂きたいと望むものですが、いかがでしょうか?

4.おでかけパスポートについて

 最後になりますが、私が毎回質問で取り上げております、電車にも是非、お出かけパスポートをという要望での質問をさせて頂きます。
 市長をはじめ市の職員の皆様には高齢者の交通対策には大変力を入れて頂いていますことにまずは評価も致し、感謝も致しております。
 私も車の運転はしないで、公共交通を使っている一人です。私の住む北堀、南堀、石渡、古里地域はぐるりん号のみです。そのぐるりん号も土、日、祭日は休みですので困る方が多くいます。その方面には病院や老健施設もあり電車の駅もあります。入院中の家族の見舞いや駅まで行って公共の乗り物に乗るにも車がなく困っている人も沢山います。是非休日の運行を望みますがいかがでしょうか?
 市街地に出るには運賃が高くて、その上六月より増税ですので家計が苦しくなるなかで大変響きます。お出かけパスポートが電車にも使えるようになると大変助かります。買い物券も利用している人もいますが、買い物のみではなくて善光寺にお参りして仲見世でブラブラし、ぱてぃお大門やトイーゴで買い物をして帰る、そんなことも考えられます。

 若い人たちが車を持っていて郊外に家を建てて引っ越ししていくなかでお年寄りの皆さんが中心市街地にどんどん出かけて行くことにより中心市街地の活性化にもつながると思います。
 歩くことは老化防止にもつながります。中心市街地での住民密着型の商店づくりや、お年寄りの人達や生活弱者といわれる人々が歩いて楽しめる街づくりを推進中の権堂商店街の活動や、再開発の事業が進む銀座商店街、ぱてぃお大門、観光客だけではなく、市民同志が気軽に思える場所として商店街活性化や訪れる人々に発見と交流の場を提供し、老若男女が集う街づくりへの協力にもなりますし、私が提案致しました、緑と水のまちづくりや、公園づくり、車を使わないで、環境にもやさしいまちづくりへの第一歩にもつながる気が致します。
 私の地域の要望だけではなく第3地域や中央通り、権堂町商店街からも要望が出されているとお聞きしておりますので、鷲澤市長と関係各課の皆様の前向きな検討で高齢者の皆さんに喜んで頂けるような決断を心からお願いを申し上げまして私の質問を終わりとさせて頂きます。

»一覧に戻る

年度別に見る

カテゴリ別に見る

議会報告の検索

皆様のご意見をお待ちしております

日本共産党長野市会議員団

長野市緑町1613 長野市役所内日本共産党控室
TEL 026-226-4911(内線3936)FAX 026-266-7882

お問い合わせ
トップへ戻る