議会報告

2015年6月定例市議会 野々村ひろみ議員

議会第5号安全保障法制関連2法案の分かりやすい説明を求める意見書(案)に対して反対討論

◆野々村博美
 38番、日本共産党長野市会議員団野々村博美でございます。
 議会第5号安全保障法制関連2法案の分かりやすい説明を求める意見書(案)に対して反対討論を行います。
 国会は、戦後最大の95日間の国会延長を決め、圧倒的多くの国民の声となっている政府与党は、安全保障法制関連2法案の説明は不十分、今国会で強行すべきでないとする声に耳を傾けず、強行しようとしています。
 自民党谷垣禎一幹事長は、昨日のNHK日曜討論で、60日ルールの適用を否定しない姿勢を示しています。
 このさなかに出す長野市議会の意見書です。
 市民から提出された安全保障法制関連2法案を廃案にしてほしいと願う請願を4件否決し、分かりやすい説明を求める意見書案を国会に提出することは、危険な戦争法案を容認し、推進する立場から出されることは明白であり、反対いたします。
 長野市議会は、3月議会で集団的自衛権の行使容認という閣議決定に基づいた法制化を強く求めるとする意見書を国会へ送付しました。長野市議会でも、新友会、公明党の議員の皆さんが国会と同じように数の力で強行をしました。
 国民が怒りに震え、日本全国から戦争法案を絶対に認めないという大きな運動が高まっている中で、再び長野市が、分かりやすい説明を求めるなどという、この戦争法案を容認する姿勢の意見書を出すことは許されません。
 この意見書の中で、集団的自衛権と個別的自衛権との違いなどについて分かりやすく丁寧な説明を行い、国民的理解が得られるようにというくだりがあります。国民は集団的自衛権と個別的自衛権の違いを理解しているからこそ、今、反対のうねりが起きているのです。
 総務委員会の審議で、現法制局長官の横畠裕介氏がこれまでの憲法9条を巡る議論と整合する合理的な解釈の範囲内のもので、いわゆる解釈改憲には当たらないと述べているから、今回の法整備は進めるべきである、と公明党の議員が発言をされました。
 さらに、先ほどの討論でも、新三要件があるから個別的自衛権の範囲内であると、飽くまで推進の立場で発言をされました。
 第1次安倍政権の内閣法制局長官を務めた宮崎礼壹氏は、限定的と称するものも含めて憲法9条に違反すると明確に違憲を主張。限定容認を一定認める立場をとる、その前任の長官、阪田雅裕氏でさえ、安倍内閣が集団的自衛権の行使容認例として挙げたホルムズ海峡での機雷掃海は認められないとし、これを合憲とするのは、白を黒と言いくるめるのと同じだと厳しく批判しました。そして、これが認められるようであれば、日本は侵略戦争を行った戦前と同じことだとまで言われました。
 今国会審議を通じて、ここまで明らかになっている違憲性をどんなに会期を延ばして丁寧に説明されても、国民が納得するはずがありません。さらにこの審議のさなか、自民党の若手議員の勉強会で言論弾圧を公然と求める意見が次々と出された、こういう事実が起きました。
 この戦争法案の推進がどれほど日本の民主主義を破壊し、立憲主義を破壊する法案であるかは明らかではありませんか。今、今国会に対して全国で若者が立ち上がっています。この若者の叫びを紹介をいたします。
 これは27日、SEALDs--自由と民主主義のための学生緊急行動が、東京渋谷ハチ公前で行ったアピール街宣でありますが、そのうちの3人の方の発言を御紹介をいたします。
 大学4年生の小林君、こう言っています。
 皆さん、知っていますか。日本は世界でトップレベルの先進大国であるのに、1日に100人近くが自殺している。高校、大学の学費が上がっていて、学費のために昼夜必死でバイト、労働者は派遣労働で搾取をされている。この国は国民をなめています。私たち一人一人の生活など初めからどうでもいいのです。普遍的な人間の尊厳を踏みにじっているのです。そして、国民を守るためと言って、戦争法案を通そうしています。
 どうして信じられますか。もううそをつくのはやめてください。つい100年前まで、選挙権は常識ではありませんでした。権利を獲得するために、先人たちは血を流しました。そして言葉を、理想を、命を懸けて未来に届けてくれた。私たちも自分の意思を発信して未来にタイムカプセルを埋めなければいけません。
 安倍首相、あなたたちのやっていることは、我々人類への、先人への侮辱です。私たちはあなたを置いて前へ進みます。人間の社会は進歩するのです。近いうちに歴史が証明するでしょう。
 23歳の佐竹さん、女性です。
 3年前、アフガニスタンの子供と出会い、数か月をともにしました。国内では治療を受けられません。けがや病は確実に彼らの可能性を奪っています。これこそが報復戦争の結果で現実です。
 私は、こういう現実を見たからこそ、戦争は無くせるという理想を掲げ続けたいのです。その一歩を日本は踏み出せると信じています。もし、1人目の日本人犠牲者が出たら、憎悪が拡大していくのはあっという間でしょう。犠牲者が出てからでは遅い、声を上げるのは今です。ソーシャルネットワーキングサービスで、いいねを押しても、増えても、安倍さんに危機感を持たせることはできないでしょう。国会前に集まってください。デモで一緒に歩いてください。想像力の乏しい首相には実態で反対の姿勢を見せなくては、私たちの意志は伝わりません。私たちなら止められる、止めるんです。
 大学4年生の福田さん、女性です。
 先週の金曜日、毎週行われている抗議行動の様子がテレビで報道されました。それに対してインターネット上でばり雑言を投げ掛ける人たちを尻目に、私は今日ここに立つことに決めました。私は本気だからです。私や私の仲間がこの場所にこうやって立つことで、どれだけのリスクをしょっているか、想像に難くないはずです。それでも、私がしょい込むリスクよりも、現政権に身を委ねた結果、訪れる未来の方がよほど恐ろしく思えるのです。
 もう人ごとではありません。全ての国民が当事者です。想像力を捨て、目先の利益にとらわれ、独裁的な指導者に首をつながれた、そんな奴隷になりたいですか。
 私は今、自分が持つ全ての可能性に懸けてこの法案と、そして安倍政権を権力の座から引きずり降ろします。そうすることでしか受け入れるにふさわしい未来がやってこないからです。1パーセントでも可能性が残っているなら、私は声を上げることをやめません。これが今の若者の叫びです。
 国会審議を通しても、法律の専門家からも違憲性が明確になっているのに合憲と言い張ることが、この真摯な若者の姿勢に対して、どれほど無責任なき弁であり、恥ずべき行為であるか、自覚すべきです。
 皆さんは、当初提案される予定で準備されていたのは、慎重審議を求める意見書であったのではありませんか。慎重審議を求める意見書を準備されたのは、憲法違反が明白になり国民の反対世論が大きく高まる中で、3月議会で長野市議会だけが全国で法整備を強く求めた意見書を提出したことに心が痛んだからではありませんか。
 にもかかわらず、なぜ丁寧な説明を求めるという、戦争法案容認の意見書に変質をされてしまったのでしょうか、市民に説明できますか。若者たちに説明できますか。未来ある子供たちに将来にわたって説明することができますか。皆さんの良心は痛みませんか。
 私たち、日本共産党長野市会議員団は他会派の皆さんと共同して、今国会で採決しないことを求める意見書を上げるようにと、新友会の一人一人の議員の皆さんに、そして公明党の議員の皆さんにもお呼び掛けをしてきました。そして、総務委員会で提案をいたしました。残念ながら、否決をされました。
 改めて丁寧な説明を求める意見書ではなく、今国会で採決しないことを求める意見書を提出すべきであると申し上げ、討論といたします。

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